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【西日本豪雨】ボランティアさんのための宿泊プランを作りました

ゲストハウス有鄰庵のボランティア向け宿泊プラン

7月上旬に西日本を襲った豪雨(正式名称は「平成30年7月豪雨」となっています)。

被災各地でボランティアセンターが開設される段階になってきており、倉敷でもボランティアセンターが開設されました。

そこで、私たち倉敷美観地区の『ゲストハウス有鄰庵』では、ボランティアのために倉敷に来て泊まってもらえる方に向けて、専用の宿泊プランをつくりました。

ゲストハウス有鄰庵 ボランティアさん向け特別プラン

通常、宿泊費が3,780円〜/泊(税込)のところを2,000円/泊(税込)といたします。

利用できるシャワー、アメニティ、設備などは通常のご宿泊と同様です。

すでに宿泊予約をいただいている方でボランティアをされる予定の方にも、このプラン料金を適用いたします。

このボランティアさん向けプランに込めている私たちの考え

有鄰庵のこのボランティアさん向け宿泊プラン、一つの特徴は、複数日にわたる滞在中でも、1日でもボランティアをされる方にはご宿泊の全日を2,000円/泊とするところです。

これには大きく二つの思いを込めています。

  • 「ボランティア」という行為の敷居を下げたい
  • 美観地区の風評被害を避けたい、観光もしてほしい

僕(代表の犬養)自身は、過去の大きな災害時にボランティアやチャリティを行ってきました。

ただ、そこで感じることは、やはり日本人の中でもボランティアを行うという行為に踏ん切りがつかない人はまだまだ多い、ということ。

そういう方の気持ちも分かりますので、そんな中でも敷居を下げられないかと、有鄰庵としては少しでもやりやすくできるような料金と、適用のルールを設定しました。

例えばすでに今後のご予約をいただいている方もいらっしゃいますが、そんな方も「ボランティアもする!」とお伝えいただければ、このプランが適用できますので、見込んでいた宿泊費がほぼ半額になります。

もう一つは、複数日の滞在の中でボランティアをするのが1日だとしても、残りの日に美観地区を歩いて、できれば少しでもいいので消費をしてもらえることでもありがたい、ということです。

美観地区は観光地なので、災害の後の風評被害はさらなる打撃になります。

私たちは美観地区で仕事をしている者として、とにかく美観地区に来てほしい、そこでいろんな消費をしたり普段通りの美観地区を発信したりしてほしい、と考えています。

それが少しでもやりやすくなるように、滞在中に1日でもボランティアを行えば他の日も特別料金を適用、という形にしました。

なお、このボランティアさん向け宿泊プランは、倉敷のボランティアセンターが開設されている期間内といたします。

倉敷のボランティアセンターへの送迎を(なるべく)行います

===2018年7月11日(水)23:25 追記===

ゲストハウススタッフと話して、有鄰庵から倉敷のボランティアセンターまでの送迎を原則として毎日行うことにしました。

というのも、今回に限らず被災地のボランティアでよく問題になるのが、現地のボランティアセンターへの交通手段。

ボランティアセンターは、得てして交通の便があまり良くない場所に設置されます。

今回の倉敷でも、最寄りの新倉敷駅から徒歩20分もしくはバス、という場所。

有鄰庵から移動するとなると、片道で電車とバスがうまい具合に来ても45分ほど、それがうまくいかないと1時間ほどかかってしまいます。

日中、この酷暑の中で汗水を流してもらって、それで往復で1時間半から2時間って過酷すぎる…!ということから、基本的には有鄰庵のスタッフがボランティアセンターまで車で送迎を行うことにしました。

それも心の支えに、一人でも多くのボランティアの方が来ていただけると嬉しいです。

ただし期間中、どうしてもスタッフの人員が足りない場合は、送迎ができないこともあるかもしれません。
その日はご了承ください。

===追記ここまで===

有鄰庵でのご宿泊について、初めての方へのご注意

  • 有鄰庵は、一般的なホテル・旅館と異なり、ドミトリー(相部屋)です
  • 駐車場はございません。美観地区近くの公共の駐車場をお使いください
  • チェックインは18:30〜20:00の間になります

そのほか、ゲストハウス有鄰庵でのご宿泊については、こちらのページをご覧ください。

ゲストハウス有鄰庵(ゆうりんあん) | 有鄰庵

倉敷でのボランティアの注意点

倉敷のボランティアセンター、2018年7月13日(金)までは倉敷市在住の方のみが対象となっています。

7月14日(土)以降は募集範囲を拡大予定とされていますが、現時点でまだ正式は発表はありません。

倉敷市では、災害ボランティアセンターを設置し、7月11日(水曜日)から7月13日(金曜日)までは、倉敷市在住の方のみ募集、7月14日(土曜日)以降、募集範囲の拡大を予定しています。

平成30年7月豪雨に伴う災害ボランティアについて – 岡山県ホームページ(県民生活交通課)より

また、現地でのボランティアを行う場合も、事前になるべく情報を収集し、準備も万全な状態でお越しください。

皆さんのこの宿泊プランのご利用、お待ちしています!

有鄰庵のご予約ページはこちら。
ゲストハウス有鄰庵への宿泊のご予約 | 有鄰庵

現地の状況とこのプランについて 追記

以下、2018年7月22日(日)の追記です。

現在、このボランティアプランのご予約のお問い合わせがとても混み合っています。

このサイトのご予約ページから空室状況をご確認されたのち、そちらからご予約いただけるとありがたいです。

また、以下によくいただいているご質問をまとめておきます。

Q.現場のボランティアセンターから一日の流れはどんな感じですか?

倉敷のボランティアセンターについて

有鄰庵から送迎をしている倉敷のボランティアセンターは、中国職業能力開発大学校にあります。
そこでのボランティアセンターは、以下のような流れです。

  • 8:00から駐車場の受付がスタート
  • 9:00からボランティア受付がスタート。満員になるまで行われます
  • あらかじめ予約はできません
  • 一般の方はこのボランティアセンターを経由しないと被災地の現場には入れません
  • 終わる時間はそれぞれに与えられる任務次第で、13:30〜14:30の間です

1日の流れ

  • 7:30〜8:30頃
    有鄰庵出発
  • 8:00〜9:30頃
    ボランティアセンター到着。
    着替える場所とお手洗いはあります。
  • 大型バスで真備町到着
    こちらにもトイレはあります。
    ボランティア先にはトイレはありません。
    同じバスの人たちで5人ほどのグループを作るように指示があります。
  • チームごとに派遣先が決められます。
    集合場所から派遣先のお宅までは基本徒歩移動です。
  • 作業開始
    水分、塩分補給をこまめに、無理せず作業してください。
  • 作業終了
  • ボランティアセンター到着
    バスから降りると、靴や手の洗浄と消毒をします。必ず行ってください!
  • 有鄰庵に到着
    じゃんけんでシャワーの順番を決めて、有鄰庵の2台のシャワーを使ってください。

Q.ボランティアの際の持ち物は何が必要ですか?

  • 飲み物
  • 長袖長ズボン
  • 帽子
  • タオル
  • 軽食(ウィダーインゼリーなどがおすすめ)
  • ゴム手袋(軍手もあれば)

倉敷のボランティアセンターはとても環境が整ってきていますので、塩飴、ペットボトル、防塵マスクなどは無料で配ってもらえます。

自分の車でボランティアセンターに行くことはできますか?

はい、平日は構内の駐車場に停められますが、土日は少し離れた駐車場になります。
そこからバスでボランティアセンターまでの送迎があります。

スコップなどの道具は自分で持って行った方がいいですか?

自分で持って行かなくても、そういう方はそのための作業をするグループに割り振られます。

ただ、それでもスコップなどを持って行きたい方は、倉敷駅から徒歩10分ほどにホームセンターのコーナンがあるので、そこでも購入はできます。

Q.ボランティア初心者なんですが、注意事項はありますか?

有鄰庵のボランティア経験者のスタッフが書いたブログがあります。
こちらをご覧ください。

【初心者さん向け】水害のボランティアをする際の服装や装備 | 有鄰庵

Q.何歳からボランティアが可能ですか?

原則的に、中学生以下はボランティアNGです。
高校生以上から一人でもボランティア可能です。

この記事を書いた人

犬養 拓

有鄰庵(株式会社有鄰)の代表取締役。母方が倉敷にゆかりの深い大原家ということもあり、愛着のある倉敷のために2015年1月より有鄰庵に加わり、2016年7月から代表に。 「心の豊かな暮らしを創る」ことを目指す。 好きなものはリラックマ。