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*倉敷民藝館に行ってきたよ* 岡山ゲストハウス

こんにちは◎
有隣庵のカフェでヘルパーをさせてもらっている「はた」です*
有隣庵に興味をもって9月より埼玉からこの倉敷にやってきましたー!よろしくどうぞ◎
ただいま倉敷の歴史や魅力を研究中☆その成果をこのブログで発表していこうとおもいます。
第一回目は「倉敷民藝館」のご紹介! ↓↓↓
倉敷美観地区の一角に佇む『倉敷民藝館』。
ここでは地元岡山県の民芸品をはじめ、全国の民芸品を鑑賞することができます。

ところで
そもそも民芸品って何?
「民芸品」は「民衆的工芸品」の略称であり、昭和の初めに思想家の柳宗悦によって造られた言葉です。
「健康で簡素な美を備えた、民衆の日常生活に直結する工芸品」をひとつ大事な前提としていて、豪邸にあるような高い壷だとか豪華なお皿のような、いわゆる「美術工芸品」とは対照的なものになります。

ちなみに「民芸品」として美的価値を見出そうと柳宗悦らが始めた運動を「民芸運動」といい、この運動には倉敷出身の実業家である大原孫三郎が深くかかわっているのです!
「価値のあるモノ」といわれると、つい高価で珍しいものをイメージしがちだけど、長く人々に使われるうちに洗練されていった、その在り方に価値を見出したのがつまりこの「民芸品」。
それでは「健康で簡素な美」ってどういうこと?って思いながら見てみます。
長年の経験や知恵により生まれた無駄のない造形。
実用的でしっかりとした素材から作られており、ちゃんと食事をする人のようにまさに健康的。
ヒトもモノも長く働き続けるためには健康が一番ということです。

フランス製の鳥かご。かわいいけどシンプルで丈夫そう!

がっちり頼れそうなお皿は微妙な色使いがきれい…!
色数は少ないしなんか地味…だけどちょっとした模様や小さな飾りは作り手のささやかな遊び心かも。生活の中のちょっとした潤いですね♪

栓がにわとり!朝起きてまずお水を一杯って感じなのかなー
また、倉敷の人々が護ってきたこの美しい町並み自体が民芸であるとも称されています。倉敷はまさに民芸の街なんですね!
そして何より、「健康」なそれらは今もちゃんと生き続けているんだなあと感じられるのです。
人々と共に長く働き続け、「まだ動けるよー」と言っているみたいで、展示品としてじっとしているのがなんだか勿体無いようでした。
健康で簡素に美しく、そして先人達の知恵を大切にしてきた思想は、民芸品だけでなくこの倉敷での暮らしにも通じているみたいです。
ところで、今注目されているライフスタイル『ロハス』やシンプルで使い勝手のよい北欧のデザインなどは、どこかこの「民芸品」と似ているような気がします。
もしかしたら意外にも、あなたの生活にしっくりくるものがあるのかも!
ぜひ一度、足を運んでみてね◎
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この記事を書いた人

畑上 朝海

有鄰庵のゲストハウスの女将をつとめながら、デザイン部門も担当。武蔵野美術大学でコミュニケーションに関わるデザインを学ぶ。地域に根ざした有鄰庵の働き方のビジョンに共感し、2014年に埼玉から倉敷へ移住。寝ること、食べること、実家の飼い犬、稲荷の狐が好き。地域の役に立つデザインを探求中。