倉敷の音楽図書館の楽しみ方
はじめまして、山口県からやってきましたタバです。
先月からヘルパーとして倉敷に滞在し、有鄰庵のお仕事を手伝っています。本が大好きで倉敷でも本屋と図書館通い、倉敷の勉強をしています!
今日はそんな私が倉敷の音楽図書館についてご紹介します。
音楽図書館は倉敷公民館の中にあります。有鄰庵からは歩いて三分ほどの距離。美観地区のほぼ中心です。
館内はとても落ち着いた雰囲気。職員の方が親切にいろいろと教えてくれました。
本棚にはレコードや、音楽に関する書籍が所狭しと並べられています。いわゆる普通の図書館とはすこし趣が違います。
ここは音楽を聴きながら本を読めるというコンセプトの図書館です。
その名の通り館内に設置されたスピーカーからは常に音楽が流れています。自分の好きな曲をリクエストして、席に備えつけられたヘッドフォンで聞くことも可能です。
そして、図書館にはスピーカーだけでなく、こんなものも……。
二台の蓄音機です。この日は少しご機嫌斜めだったようですが、普段はこの蓄音機でレコードを聴くこともできます。
手前にある大きな蓄音機はアメリカ製で、80年から90年前のもの。モーターで動きます。
奥にある小さい蓄音機は、これまたアメリカ製のチニー・2P型。95年前に造られた手回し(ゼンマイ)式です。手回し蓄音機とは、なんとも郷愁を掻き立てる言葉。
しかも、この蓄音機……。
スピーカーは木製です。なんともノスタルジックな風合い。
ちなみにこの音楽図書館には大原総一郎氏の集めたレコードが保存されています。蓄音機は同じく大原家の謙一郎氏が寄贈し、また公民館の建物自体も大原家の寄付によって建てられたということです。
大原美術館や中央病院を設立した大原孫三郎氏をはじめ、倉敷の様々な場所でその足跡を残している大原家の人々。ちなみに、通りを挟んで公民館の向かいにある中国銀行も大原家の設立した会社です。まさに倉敷に大原家あり。
私も曲をリクエストして聴いてみました。
パッヘルベルの「カノン」。
有名な曲なのでたくさんの人が指揮し、また演奏しています。どれを聴いていいのかわからなくなってしまいましたが、そんな時は受付にいる職員の方が好みを訊きつつおすすめを選んでくれます。私はオーソドックスなクラシック版に加え、ジャズなどのアレンジを三曲ほど聞きました。
あの曲がこんなにかっこよく、面白くなるのかとびっくりしました。
むかしから知っていた曲が新しい顔を見せてくれます。もちろん原曲のよさを振り返るにも最適。みなさんもぜひ心にお気に入りの曲を携えて、訪れてみてください。
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