大原孫三郎氏が設立した倉紡中央病院。
今は倉敷中央病院として地域を支えています。
そして、薬師寺氏が設計顧問を務めた建物です!
この病院が建てられる時、
大原氏は建設の基本方針を決められたそうです。
1.建設はすべて治療本位とすること
2.病院くさくない明朗な病院とすること
3.東洋一の立派な病院を作ること
最近では綺麗な洒落た病院ができてきたりしていますが
昔の病院っていうと 白壁づくりで、簡素で…
装飾などもなく、行くだけで気がめいる人もいるかも…
しかし、病院くさくない病院を目指すと
外見はこう変化するんですよ!
まったく病院っぽくないですよね。赤みがかったオレンジ色っぽい屋根グレーの壁(スタッコ壁/ドイツ壁)そして 煉瓦造りの基礎
温かい優しい雰囲気を持った建物だな~と思いました。ヨーロッパ風な感じもして。もちろん、病院には不可欠な清潔感もあります!
こちらは上の建物のお隣にあります。現在も倉敷中央看護専門学校として未来の看護師さん学びの場になっているようです。こんな趣ある建物で学べるなんて羨ましい^^
現在は1973年に行われた全面的な増改築により、昔の病院の姿を見ることはできませんが上記の2つの建物は今も用途を変えたりして使われています!
また、新築で病棟などは建てられましたが、”病院らしくない病院を”という精神はしっかりと受け継がれています^^
病院内には素敵な絵画、ステンドグラス、中庭、図書室。倉敷中央病院の成り立ちのコーナーもあったり。そして、ぜひ立ち寄っていただきたいのは温室^^
残念ながら写真でお伝えすることはできないのですが、温かく明るい外の日差し、植物の緑、患者さんや付き添いの方々の楽しいおしゃべりの声。
病院だということを忘れかけてしまう空間が出来上がっていました。
これは倉紡中央病院を建てる際に取り入れられたものです。大原氏が患者さんに四季を通じて花を楽しめるような気持ちの良い休憩室をと計画されたそうです。どこまでも患者さん思いの病院づくりの姿勢がとられていたんですね!
機会があったら ふらっと病院内探索もしてみて下さい^^