手軽にできる藍染体験!スタッフ6人で児島の藍染工房「藍畑」さんに行ってきました
先日、隣に新しくオープンするショップの工事のため、有鄰庵の営業を一日お休みした日がありました。
その日はカフェもゲストハウスもお休みせざるを得ないということで、みんなでお出かけをすることに。
行き先はいろいろと迷ったんですが、繊維とジーンズの町・児島で藍染体験をすることになりました!
うかがったのは、藍染工房・藍畑(あいばたけ)さん。
まず、「藍畑」の担当スタッフさんから説明を受けます。
藍染体験の流れとしては、以下の通り。
1.どの素材に染めるかを決める
この日は、Tシャツ(5,400円)かバンダナ(1,620円)から選べました。
2.どんな柄に染めるかを決める
テーブルに用意されている、いろんな形・大きさの木板やボール。
染める布でこのボールを包んだり、布を木板で挟んで藍の染料が触れないようにしたりすることで、布に模様を作るんですねー!
こんな風に、真剣な面持ちで準備していきます。
3.実際に染める
藍色の染料の中につけながら、よく染まるように片方の手で液を素材に染み込ませていきます。
何重にも重なった布は、一枚一枚が染まりにくいため、丁寧に染めていきます。
空気に触れることで色が染まるため、一度取り出し、酸化させ、そしてまた染料につけ、また酸化させる繰り返し。
乾かすと色が薄くなるため、ここではイメージよりも濃いめに色をつけていく必要があるとのことでした。
「だいぶ染まったかな」と思っても、乾かすとそれほど色がついていないことも多いそうです。
また、この日は真冬だったので、染料がなかなか冷たかったです!
4.脱水して乾燥させる
いったん脱水機にかけてから、バンダナやストールなどはアイロンをかけます。
Tシャツなど乾燥しにくいものは、脱水後そのまま自宅で持って帰り、乾燥させます。
藍色で染めたものは、直射日光だけでなく部屋の明かりでも色落ちすることがあるそうです。
部屋で干す際も、暗いところで干すのが、色が長持ちするコツなんだとか。
ここまでで、所要時間は1時間~1時間半ほど。
藍染と一言で言っても、地道で大変な作業の結果なんだということが身をもって分かりました。
藍染の染料をつくるのも大変だそう
藍染は、この染料ができるまでも、とても大変。
元となる植物「蓼藍(たであい)」の葉っぱを寝かせたり発酵させたり、その工程に約100日かかるそうです。
そうやって堆肥状になったものを「すくも」と呼び、それが藍染工房へと運ばれて、「灰汁建て」という昔ながらの手法を用いて、やっと染料となります。
「灰汁建て」というは、灰汁、日本酒、水あめ、石灰をすくもと合わせて、発酵させ、攪拌(かくはん)させる手仕事のこと。
とても手間がかかりますが、だからこそ、自然発酵させた染料を使った藍染のものは、ほかとは一味違った藍色を出してくれるんですね。
※↓この日にスタッフで染めたバンダナです!
「藍畑」さんでの藍染体験、手軽にできるので興味がある方はぜひ!
(事前予約が必要です)
藍染工房・藍畑(あいばたけ)
http://www.kurashiki-shigen.com/web/index.cgi?c=sightseeing-2&pk=233