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92年前からの思いを今につなぐ倉敷教会

1923(大正12)年に建てられた倉敷教会。

『この教会は倉敷の歴史を背負っている。
 倉敷から離れられない教会でもある。』

隣接する倉敷キリスト会館の喫茶シャロンにて。
今村さんが最後に教えてくれた、最も印象に残った言葉です。

   ↑ 「初めて来た方に」とくださった絵はがき ↑

以前から気になっていました。
その佇まいは、やわらかい印象を受けます。

倉敷教会に入るときは、2階に続く石積みのスロープからお入りください。
ぶどうのステンドグラスが迎えてくれます。
(このステンドグラスは協会員の手によるもの[別冊 太陽『日本の教会をたずねて』]より)

礼拝堂にはクリスマス礼拝に向けて準備されたリースが飾られていて、天井の梁も見事。
華美な装飾はまるでありません。
潔く、清々しい。

ちょうどハーモニウム・オルガンを弾いている方がいました。
その音色と空間はいまでも鮮やかに思い出せるほど、私の中に残りました。

案内してくれた方は「この教会は私たちの誇り。みんな大好きなんです。」と笑顔でした。
そういえば、さきほどから会う方みんな、笑顔です。

コーヒーが飲めると聞いて、喫茶シャロンに入ってみると…おしゃれで素敵なおじさまがお二人。
(そのおいしさに驚いていると、コーヒーはネルドリップなのに300円。信じられません!)

快く真ん中の席をすすめてくれて、会話が弾みます。
(90歳だという右隣の方はカープファン。もちろん赤い野球帽!)

左隣の方は先述の今村さん。教会と倉敷のことをたくさん教えてくださいます。

『今の場所に教会が建つ前は、美観地区の入口にある亀遊亭にあった。
 だから亀遊亭の屋根は丸い。入口に石碑があるよ。』

『礼拝堂にあったハーモニウム・オルガンは日本に一台しかない。
 大原孫三郎さんがパリ滞在中の児島虎児郎を通じて求めたもの。
 今でも日本(リード)オルガン教会の人たちが演奏させてくださいって来るよ。』

いま、ここで今村さんに会えなかったら、知らなかったことばかり。

今村さんのおはなしを聞いていると、倉敷の街と一緒に歩いてきた倉敷教会の歴史と
創立時から続く、協会員に支えられ、愛されている姿が伝わってきました。

  ↑ 夜の亀遊亭。石碑もひっそりとありました ↑

教会の歴史やハーモニウム・オルガンの音色は、ぜひ現地で確かめてください。
喫茶シャロンにある[別冊 太陽『日本の教会をたずねて』]にも詳しく紹介されています。
ぜひ手に取って読んでみてください。

12月24日(水)19:00~20:15には、クリスマスキャンドルライト・サービスがあります。
特別なクリスマスイブになりますよ!

日本基督教団 倉敷教会ホームページ

 【おすすめポイント】
☆いまならクリスマスのリースが飾られています。
 礼拝堂のリースは教会員のみなさんがつくったとお聞きしました。
☆礼拝の15分前に屋上のチャイムが鳴ります。
 どんな音色でしょうか…気になります!
☆礼拝堂には、赤ちゃんを連れて参加できるように部屋が用意されてあります。
 全体がよく見える2階席も!
☆喫茶シャロンは倉敷教会の隣、倉敷キリスト会館の1階にあります。ぜひ!

以上、1ヶ月ヘルパー体験中かつ倉敷滞在25日目のKiYoNoがお送りしました。
あぁ…岡山弁を自然体でしゃべってみたい!

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この記事を書いた人

ゲストハウス有鄰庵ヘルパー

ゲストハウス有鄰庵で働いてくれているヘルパーさんが書いてくれた記事です。